掌蹠膿疱症

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掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)について

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手の平や足の裏にブツブツした水疱が繰り返しできる病気です。この水疱の中には膿が溜まっており「膿疱」と呼ばれます。膿疱は黄色っぽく、症状がある部位は赤くなってからかさぶたになって皮が剥けます。肘、膝、お尻などにカサカサしたかさぶたのような掌蹠外病変が出ることもあります。病名に「膿」が付いていますが、病原体に感染しているわけではなく、人にはうつりません。

皮膚の症状のほか、患者様のうちの10%ほどで鎖骨や胸の真ん中あたりや関節が痛むことがあります。関節が痛む場合は、皮膚とは異なる治療が必要です。

こんなことでお悩みではありませんか?

  • 特に手や足がかゆくなる
  • 手の平や足の裏にプツプツした水ぶくれのようなものができた
  • 肘や膝、お尻にかさぶたのようなガサガサしたものができた
  • 爪の凹みなど、爪の症状がある
  • 関節が痛む
  • 胸の中央部分が痛む
  • など

このようなことでお悩みでしたら、横浜市青葉区のたまプラーザ駅前皮ふ科へご相談ください。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の原因

はっきりした原因はわかっていませんが、発症に関与する要因として

  • 喫煙
  • 扁桃炎
  • 歯科の金属アレルギー
  • 虫歯などの慢性の乾癬症
  • 慢性便秘
  • 過敏性腸症候群
  • ストレス
  • など

といったことが考えられています。
特に患者様の約80%が喫煙者とされていて、発症に関わる機序は不明ですが、禁煙による症状の軽快や治療効果の向上が見られます。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の検査方法

視診

最初に問診と視診を行い、典型的な症状であれば診断が可能です。
問診で家族歴や年齢、内服薬の有無や生活習慣などを確認し、視診によって症状が出やすい手の平や足の裏、肘、膝などを観察します。また、関節や胸の中央部分に痛みがあるかを確認します。

ダーモスコピー、皮膚生検

特殊な拡大鏡で水疱や膿疱の状態を観察して、特徴的な膿疱かどうか調べます。他の病気と見分けがつかない場合は、皮膚の一部を切り取って病理検査を行うこともあります。

血液検査

脂質異常症(高脂血症)や甲状腺疾患、糖尿病の有無を調べるほか、治療前の状態を確認します。また、関節の炎症がある場合は関節リウマチとの鑑別のためのRF因子、炎症反応の有無を調べることがあります。治療の際に肝機能や腎機能をチェックして、負担がかかっていないか確認するための検査としても行われます。

歯科治療

発症の原因として考えられる歯周炎や虫歯や義歯の金属アレルギーなどがないか確認し、もしあった場合はそれらに対して治療を行います。

画像検査

関節の炎症が起きている場合、変形や破壊の有無を調べるために超音波検査(エコー検査)、X線撮影、MRIなどの画像検査を行います。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の治療方法

悪化因子の治療

悪化因子と考えられる扁桃炎や虫歯などがある場合、そちらの治療によって症状がだんだん良くなることがあります。自覚症状がない場合がありますので、まずは歯科・耳鼻咽喉科の受診が必要となることがあります。また、喫煙している場合は禁煙も治療の一環となります。
そのほか、日常生活で、

  • 風邪や扁桃炎など感染症の予防
  • ストレス発散
  • 口腔内の清潔
  • 皮膚への刺激を避ける
  • 腸内環境の改善
  • 適切な規則正しい食生活
  • など

といったことを心がけ、悪化因子がなくなるように心がけます。

外用療法

最初に選択されることが多い治療方法で、症状が出ている部分に直接薬を塗ります。ステロイドで炎症を抑え、ビタミンD3外用薬で皮膚細胞の異常増殖を抑えます。

光線療法(ナローバンドUVB療法)

紫外線の免疫反応抑制効果を活用し、症状の改善を目指すために紫外線照射治療を実施します。広範囲にわたる症状で塗薬の使用に時間がかかる場合や、塗薬が効果を示さない時に適用されます。この治療は通常、週に2~3回通院して受けることになります。

当院では、ナローバンドUVB療法の半身型紫外線治療器を導入しています。

内服療法

内服療法は、症状が比較的重い症例に対して実施されます。外用療法や光線療法と併用されることが一般的で、内服薬を通じて免疫反応の過剰活動、炎症反応、そして皮膚細胞の異常な増殖を抑えることを目指します。また、かゆみを伴う場合には、抗アレルギー薬の使用も検討されます。

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