ニキビ・ニキビ跡

  • HOME>
  • ニキビ・ニキビ跡

ニキビ・ニキビ跡について

ニキビ

ニキビ

ニキビは、毛穴の角質化や皮脂の過剰分泌により毛穴が塞がれ、その中で皮脂が溜まりアクネ菌が増殖することで生じます。特に思春期には男性ホルモンの増加により皮脂分泌が活発になり、ニキビが発生しやすくなります。女性では、生理周期に伴いホルモンバランスが変化することで、生理前にニキビが悪化することがあります。

ニキビ跡

ニキビ跡とは、ニキビ治療後に皮膚に残る赤み、色素沈着、凹凸などのことです。軽度のニキビであれば跡を残さずに治癒することも多いですが、重度の炎症を伴うニキビは皮膚深部にダメージを与え、消えにくいニキビ跡を残すことがあります。ニキビ跡を最小限に抑えるためには、ニキビができた初期段階で適切に炎症を抑える治療を行うことが重要です。
ニキビとニキビ跡の予防と治療には、個々の肌状態に合わせた適切なスキンケアと生活習慣の見直しが効果的です。

ニキビ・ニキビ跡の主な症状

ニキビは、おでこや頬、顎、フェイスラインなどの部分によく現れ、鼻やその周辺、耳、頭皮、首、胸、背中、お尻など身体の他の部位にも発生することがあります。
ニキビの進行状態に応じて、以下の種類に分けられます。

■ニキビの種類
白ニキビ 毛穴に皮脂が詰まり、毛穴表面が閉じた初期状態で、発疹が白く見えます
黒ニキビ 白ニキビが進行し、毛穴表面が開き酸化により黒く見えます
赤ニキビ 黒ニキビがさらに悪化し、細菌の増殖による炎症で発疹が赤くなります
黄ニキビ 赤ニキビが化膿し、黄色い膿が見える状態です

放置すると、しこりが残る、炎症が繰り返し発生する、凹凸のあるクレーター状のニキビ跡として跡を残すことがあります。

■ニキビ跡の症状

ニキビ跡の主な症状には以下のものがあります。

  • 赤み:ニキビの炎症後、肌表面に赤みが残る状態。炎症が続いているか、うっ血によるもの
  • 色素沈着:ニキビの箇所が茶色や紫色に変色し、シミのように見える
  • クレーター:炎症後に肌に陥没や凹凸が生じた状態。自然回復が難しく、専門的な治療が必要
  • しこり:ニキビ部位が硬く盛り上がった状態。触ると痛みが伴うこともある
  • ケロイド状:しこり状のニキビ跡がさらに悪化し、赤く盛り上がった状態。自然回復は難しく、医療機関での治療が必要 など

ニキビ・ニキビ跡の原因

ニキビの原因

ニキビの主な原因には、毛穴の閉塞、皮脂の過剰分泌、アクネ菌の増殖などがあります。
健康な肌では、細胞が更新される「ターンオーバー」が適切に機能していますが、この機能が乱れると毛穴の角質が厚くなり、皮脂の排出が妨げられます。睡眠不足や不均衡な食生活、ホルモンの乱れ、ストレスなどにより皮脂の過剰な分泌が促進されると、毛穴の詰まりをさらに悪化させます。
アクネ菌は、詰まった毛穴内の皮脂を栄養源として増殖し、炎症を引き起こしてニキビを形成します。

ニキビ跡の原因

ニキビ跡は、アクネ菌の増殖によって活性酸素が放出され、正常な肌細胞にもダメージが与えられることで形成されます。ニキビを適切に治療しないと、アクネ菌が増え、活性酸素による毛穴のダメージが増すことで、最終的にニキビ跡が生じます。
ニキビ跡は、症状に応じて「赤み」「クレーター」「ケロイド」「色素沈着」に分類されます。

赤み 皮膚下の血管が拡張し、繰り返しの炎症で発生します
色素沈着 炎症を守るために生成されたメラニン色素が原因で、茶色のニキビ跡が生じることがあります
クレーター 炎症により真皮層の肌細胞が破壊され、月のクレーターのような跡が残る場合があります
ケロイド 炎症が持続することで、破壊された肌細胞を修復する際にコラーゲンが過剰に生成され、ヤケドの跡のようなニキビ跡が生じることがあります

ニキビ・ニキビ跡の検査方法

ニキビやニキビ跡の診断には、主に問診と視診が用いられます。
診察では、症状の発症時期や、その時期に生活環境に変化があったかなどの詳細を患者様から聞き取ります。症状が重度の場合は、原因を特定するために血液検査を実施する場合があります。
ニキビ跡の場合、その外見や発生した経緯から診断が行われるため、特別な検査を必要とすることは少ないです。ただし、ニキビ跡が炎症を伴っている場合、その原因となる細菌を特定するために、膿や分泌液を採取し検査することがあります。
これらにより、適切な治療方法を決定し、ニキビやニキビ跡の症状改善に繋げます。

ニキビ・ニキビ跡の治療方法

ニキビの治療

ニキビ治療では、主に抗生物質の内服と外用薬による治療が行われます。
なかでも、アダパレンは毛穴の詰まりへの効果があり、過酸化ベンゾイルは毛穴の詰まりの解消やアクネ菌に対しても効果があるとされています。
赤みや膿を伴うニキビには、これらの薬剤を組み合わせた治療が効果的です。
炎症が治まった後は、再発防止のためアダパレンや過酸化ベンゾイルによる維持治療が標準的です。
また、皮脂を針で押し出す面皰圧出処置が行われることもあります。

ニキビ跡の治療

ニキビ跡に対する治療法は、主に以下の方法があります。

薬物療法 特に肥厚性瘢痕やケロイドに対して、炎症を抑える効果のあるステロイドの外用薬や注射が有効です
レーザー治療 皮膚のリモデリングを促し、赤みや色素沈着を軽減することが期待できます
重度のニキビ跡には、高周波や炭酸ガスレーザーが効果的です
ケミカルピーリング 皮膚のターンオーバーを促進し、軽度のニキビ跡の見た目を改善します
手術 薬物療法で改善しない肥厚性瘢痕やケロイドの場合、切除手術が必要となることがあります。

治療方法は重症度に応じて選択されますが、治療後に再び目立つような傷跡を残すリスクもあるため、手術の決定には慎重な判断が必要です。

レーザーフェイシャルによるニキビ・ニキビ跡への治療

当院では、ジェントルマックスプロを用いたレーザーフェイシャルによるニキビ・ニキビ跡への治療を行っています。
レーザーフェイシャルは、標準的な治療法である過酸化ベンゾイル外用剤、アダパレン外用剤、抗生剤の内服・外用で十分な効果が得られない場合に適しています。これらの治療で改善が見られない場合、そのまま放置すると炎症性のニキビが進行し、瘢痕を残す可能性が高くなります。レーザーフェイシャルを早期に導入することで、ニキビの悪化を防ぎ、瘢痕の形成の予防が可能になります。

レーザーフェイシャルによる治療の特徴

早期の治療による瘢痕予防

レーザーフェイシャルを早期に導入することで、炎症性のニキビの進行を抑え、嚢腫や結節への移行を防ぎ、瘢痕の形成を予防することが可能になります。

外用剤に過敏性がある方への適用

過酸化ベンゾイル外用剤やアダパレン外用剤に過敏性があって使用できない方に対しても、レーザーフェイシャルは有効な治療の選択肢となります。

全身的な副作用がない

レーザーフェイシャルは皮膚に限定して作用するため、内服薬とは異なり、肝臓や腎臓への影響、授乳への影響などの全身的な副作用の心配がありません。

効果の持続

レーザーフェイシャルを繰り返し行うことで、顔のうぶ毛の脱毛と皮脂腺の減少が起こり、その効果は不可逆的で元の状態に戻りにくいという特徴があります。

脱毛効果

ジェントルマックスプロは医療脱毛用のレーザー機器です。治療を繰り返すことで、顔のうぶ毛の脱毛効果が得られます。

皮脂分泌抑制効果

レーザーフェイシャルにより皮脂腺が減少することで、顔の皮脂分泌の抑制が期待できるようになります。

イソトレチノインによるニキビ・ニキビ跡への治療

イソトレチノインとは?

イソトレチノインはビタミンA誘導体の一種で、重症のニキビ治療において高い効果が期待できます。皮脂の過剰な分泌を抑え、皮膚細胞の正常化を促進し、抗炎症作用によりニキビの改善をはかります。これらの作用により、ニキビが発生しにくい肌状態へと導きます。

イソトレチノインが適している方

イソトレチノインは、次のようなニキビでお悩みの患者様に効果が期待できます。

  • 難治性の繰り返すニキビ
  • 重症度の高いニキビ
  • 抗生物質の内服でも十分な改善が見られないニキビ
  • 他の治療方法では満足のいく結果が得られなかった

イソトレチノインの効果

  • 皮脂腺の縮小:皮脂の分泌を減少させ、ニキビの主な原因であるアクネ菌の活動を抑制します
  • 細胞の正常化:異常な角化を防ぎ、毛穴のつまりを減少させます
  • 抗炎症作用:炎症を引き起こす過剰な免疫反応を調整し、ニキビの赤みや炎症を和らげます

イソトレチノインの用法・用量と服用時の注意

イソトレチノインを服用する際は、以下の点に注意が必要です。

  • 通常、1日1~2回、食後の服用が推奨されます。治療開始時は20mgからスタートし、症状や体重などを考慮しながら適切な用量を設定します
  • 女性の患者様は、妊娠中または妊娠の可能性がある場合は服用できません。月経が正常に開始してから2~3日後に服用を開始してください。服用中および服用終了後6か月間は確実な避妊が必要であり、献血は控えてください
  • 男性の患者様も、服用中および服用終了後1か月間は避妊と献血の制限があります

治療期間

イソトレチノインの治療期間は、患者様の状態に応じて変わりますが、通常は4~8ヶ月程度を目安にしています。治療開始後3ヶ月で症状の改善や副作用の有無を評価し、その後の服用継続を決定します。多くの患者様では、5ヶ月の治療で顕著な改善が見られます。

定期的な血液検査が必要です

イソトレチノイン治療を安全かつ効果的に行うために、服用前後および服用中は3ヶ月ごとに血液検査を行い、患者様の健康状態を継続的に評価します。これにより、副作用の早期発見と迅速な対応が可能となります。

イソトレチノインの副作用と使用上の注意

イソトレチノインの服用にあたっては、以下の点に十分な注意が必要です。

禁忌

  • 妊娠中、妊娠の予定がある、または妊娠の可能性がある女性
  • 授乳中の女性
  • 女性は15歳未満、男性は18歳未満の方
  • 成長期にあり、身長が伸び続けている方
  • テトラサイクリン系抗生物質を併用している方
  • うつ病の既往がある方
  • 肝機能障害をお持ちの方
  • 脂質異常症の方
  • ビタミンA過剰症の方
  • イソトレチノインに対して重篤なアレルギー反応を示したことがある方
ご予約お問い合わせ 045-479-9936
24時間 WEB予約